くるみ幼稚園

くるみ幼稚園 リズム発表会について②(教育的意義)

2010.11.21

くるみ幼稚園 リズム発表会について②(教育的意義)

発表会を行う教育的意義

くるみ幼稚園には、運動会・リズム発表会・絵画造形展に、年長の一泊保育を合わせて主に4つの大きな行事があります。1学期には一泊保育が行われます。

一泊保育の様子は下記を・・・https://www.kurumi.ac.jp/kurumi/letter/20100721-29.html

そして2学期に行う行事が、運動会リズム発表会です。

運動会の様子は下記を・・・https://www.kurumi.ac.jp/kurumi/news/20100925-87.html

 

さて、幼児期における教育とは、「生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なもの」であり、幼児期の「特性を踏まえ、環境を通して行うもの」であることが基本です。従いまして、幼稚園としては、この基本原則に則り、様々な環境を構成して、遊びを通して子どもたちの健やかなる身体の成長に十分配慮し、創意工夫した教育課程を編成していきます。

教育課程には「ねらい」が必ず存在し、それが総合的に達成されるように幼児の生活体験や発達過程を考慮して、具体的な内容を組織していかねばなければなりません。

その具体的な内容が、くるみ幼稚園の場合は、身体的発達に重きを置いた運動遊び=運動会、身体表現や音楽センスに重きを置いたリズム遊び=リズム発表会、自己の内面表現に重きを置いた表現遊び=絵画造形展となっており、そこが一応の目指す地点であります。誤解しないで頂きたいのは、もちろん3つの行事は見せる形こそ違っておりますが、元々はすべてが幼児の日常活動の延長であり、それらは絶えず複雑に絡み合っていることをご理解下さい。

行事とはそういう幼児の活動の集大成でありますが、そこがゴールと言う訳ではなく、子どもたちの可能性は今後もずっとずっと先まで広がっていく訳で、通過点と言った方が良いのかもしれませんね(^◇^)

 

幼児の日常保育活動の節目節目に当たるのが行事であり、それを行うことで前述した「ねらい」の達成度をはかり、次の目標に向かって幼児を導いていくことが、幼児教育の大まかな概略でありましょう。行事には、教員たちによって綿密に計算されたカリキュラムが存在し、そこに向けての教育的・段階的な指導とそして反省が必ず存在するのです。

 

ケとハレ(日常と非日常)」という言葉があるのですが、行事はそのうちの「ハレ」に当たります。この「ケとハレ」は、人間社会においてどんな民族にも必ず存在し、人間にとってはそのメリハリは無くてはならないものだと言われています。たとえば、どこの街にでもありそうな”お祭り”はハレです。逆にいえば、もしそれらが存在しないのならば、それはもう人間集団とは言えないのか、それとも、物凄く進化した人間たちなのか・・・? でしょう・・・。

そうして考えていけば、私たちが行っているこのリズム発表会も、とっても意義がある活動であり、子どもたちには無くてはならない行事だと言えるのです。・・・もっとも、子どもたちはそんな学術的な難しいことを考えることは無く、ただ「楽しいから」という遊びの中で行っているのが主だと思います。もちろん幼児の場合はそれで十分で、そういう活動を通して様々なことを発見していってくれたら良いと思います。

 

長々と行事論を展開してしまいましたm(__)m 幼児期における行事活動がいかに重要かを言いたかったのですが、ちょっとわかりにくかったかもしれません。なんか論文のようになってしまって申し訳なかったです。

ここまでは、いわゆる一般的な行事論でしたが、最後にくるみ幼稚園リズム発表会をもう少し説明させて下さい。

 

くるみ幼稚園は、こういった一般的な幼児教育論を十分に踏まえた上で、それらに加えてさらに質の高いものを目指しています。それは園の幼児教育内容のすべてに言えることなのですが、このリズム発表会にはそれが顕著に現れると思います。

たとえば、園内では行わずに生涯学習センターを使用することで、大勢のお客様に幼児の成長の様子をご覧いただけること。

さらに、センターの音響・照明技術を駆使することで、子どもたちの活動の様子がより引き立ち、より素晴らしいものに映ること。園のホールで同様のモノをやっても、専門ホールの持つ設備にはとてもかなわないでしょう。

そうなると、外部の方々にご覧頂く訳ですから、当然見るに値する確たるモノを作り上げなくてはいけないこと。・・・子どもたちが主役ですので、その主役がスポットライトを浴びて引き立つように、妥協はしないで、衣装や小道具などなど、長い年月をかけて作り上げてきた物に加えて、毎年新しく作り足していくものがたくさんあります。

もちろん、その主役たる子どもたちの生き生きとした姿を本番で最大限発揮させるためには、日々の保育の中での活動を、いかにスジの通ったものにしていくかが大きなウェイトを持っているでしょう。幼児の集中力を考慮した練習方法や声掛けなどなど、立派な舞台で演じさせるための様々なノウハウは、長い歴史の中で徐々に培ってきたものであり、一朝一夕に出来上がったものでは決してありません

・・・とまぁ、難しいことを沢山述べてしまいましたが、要は、保護者の皆様が実際にご覧になって、楽しく、見るに値し、心が感動する素晴らしいもの、にすることを常に念頭に置きながら作り上げてきた、という訳であります。

以上のようなことを頭の隅に入れて発表会を鑑賞して頂ければ、より子どもたちの活動が際立って見えるのではないでしょうか・・・?? 

                                                            (直)

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くるみ幼稚園について

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豊かな体験に基づいた創造をうながす教育環境と、計画的・組織的な具体的教育内容が準備されている教育機関であり、子どもたちの「生きる力」の基礎を培ってまいります。

子どもたちは、「あそび」を通して、集団という環境に入ることで、色々な体験をして成長していきます。

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