幼稚園教諭・保育所保育士ってどんな仕事?
先生に必要な能力
コミュニケーション能力
当たり前の事かもしれませんが、園の先生になるためには、人とうまく関わるためのコミュニケーション能力がとても大切です。先生は子どもたちだけではなく、保護者や園の他の先生など、様々な人たちと関わる場面が多いです。人として楽しくコミュニケーションをとることはとても重要な資質能力であると言えるでしょう。
環境構成能力
乳幼児の園で子どもたちは、遊びを通して様々なことを学んでいきます。保育室や園庭遊具といった物的環境はもちろん、お友だちや先生等の人的環境にも大きく影響されることになります。先生たちは日々、そういった環境に大きく働きかけて、子どもたちの育ちを良い方へ導く構成を考えていく必要があります。
リスク管理対応能力
子どもは自分の興味・関心で行動しますから、時に大人の想像を超える動きをすることもあります。常に、子どもたちの行動パターンを予測し、危険なことはないか、遊具が壊れていないか等、子どもの目線でアンテナを張っておく必要があります。また、いざケガをした際に素早く応急処置が出来るか等、必要最低限の知識と技術は必要ですね。
表現能力
絵本の読み聞かせ・ごっこ遊び・劇・絵画・音楽・・・など、一通りの表現能力は必要になるでしょう。しかしながら保育活動とは、それぞれの技巧・テクニックを極めていくことが目的ではなく、子どもたちと一緒に活動を楽しみながら精一杯表現できることが重要です。
子どもたちが理解できるような簡単な絵が描けたり、子どもたちが大好きな歌の伴奏をちょっとピアノで弾くことが出来れば、保育活動がより広く深く展開されていきます。それはきっと、先生自身を助けることの一助となるでしょう。
幼稚園教諭の魅力
何と言っても、幼児の素直で好奇心旺盛なかわいい子どもたちの成長を、すぐそばで見守るこどが出来ることが最大の魅力です。さらに、先生の得意分野や興味を持っていることを柔軟に取り入れることで、保育の可能性が無限に広がります。つまり、先生たち自身が持っている経験や個性を活かし切ることが出来る職業なのです。同時にそれは、子どもたちと関わる日々の保育を通じて、先生自身も人間的に成長が出来ると言えるでしょう。
幼稚園・保育所・認定こども園の違い
幼稚園(認可幼稚園)は、学校教育法で規定されている「学校」で、小中学校などと同じです。
満3歳から小学校入学前までの幼児に対し、文部科学省が制定した「幼稚園教育要領」に基づき「教育」を行うことを目的としています。
保育所(保育園)は、児童福祉法に規定される「児童福祉施設」で、「保育を必要とする」0歳〜小学校就学前までの乳幼児を、保護者にかわって厚生労働省が定めた「保育所保育指針」に基づき「保育」することを目的としています。
認定こども園には、現在4つの類型が存在し、①幼保連携型、②幼稚園型、③保育所型、④地方裁量型があります。いずれも0歳~小学校就学前までの乳幼児が通う施設ですが、法的に①は幼稚園・保育所の両方、②は幼稚園、③は保育所…となっています。
くるみ学園の設置園であるくるみ幼稚園・掛川中央幼保園は、現在、幼稚園型の認定こども園です。従って、建学の精神に基づいた幼児の集団教育を核として日々の園運営を行いながら、保育所的「保育」も行っています。